こんにちは、英語講師のゆうちゃんです!

私は大学時代からかれこれ10年程以上、アルクの教材を愛用しています。アルクから発売されている英語教材は、様々なレベルや分野のものがあり、どれもわかりやすくてオススメです。
しかしながら、せっかく良い教材があるのに、それらをうまく使えていない人って多いんです。あなたのレベルや英語を勉強する目的にぴったり合った教材を選ぶことは、英語学習を効率よく進めるために、とても重要です!
というわけで今回の記事では、キクタン英会話について、英語講師としての私の視点から、使ってみた感想をまとめていきたいと思います!
キクタンの評価
キクタン英会話のメリット/デメリットは?
キクタンはレベルに合わせて使う!
キクタンのレベルはどれくらい?
学習目的はどんな人に向いている?
キクタンのおすすめの使い方
効率的な勉強の仕方は?
プラスアルファの活用方法
これらについて、まとめていますので、

購入しようか迷ってる!
そんな方は、購入する前にこの記事を読んで自分にあっているのか、確かめてみてくださいね。
もくじ
キクタン英会話の評価や口コミは?
キクタン英会話は話す力と語彙力の両方が身につく教材です。英語学習者さんなら、誰もがキクタン(単語帳)という単語帳をご存知かと思いますが、そんなキクタンをベースに作られた、語彙力にフォーカスした英会話教材がコレなのです。
1日30分の学習を週5日続ける、3カ月間のカリキュラムとなっています!
教材は大きく3つの要素から構成されています。
↓↓↓
【ステップ1】…WORDS(単語、日本語)
※ 語彙を知る
【ステップ2】…CHUNKS(意味のかたまり)
※ 使い方を知る
【ステップ3】…SENTENCES(会話)
※ 実際の会話で使ってみる
これらの3ステップを通して、単語の意味を知るだけでなく、実際の会話でどのように使われるのかを学ぶことができます。単語を覚える時に、日本語の意味だけでなく実際の使われ方を知ることはとても大事です!
単語を覚えている時に

って思ったこと、ありませんか?
そこで教材の中では、自然な会話の中でのこの単語の使われ方も学ぶことができるんです。例えば、“typical” という単語があります。これは“典型的な”という意味ですが、この実際の使い方も教材の中で学ぶということです。

まずは単語の意味を日本語で確認し、意味のかたまりも学習します。
https://ec.alc.co.jp/course/v4/
単語を知ったら、実際に会話の中でどう使われるのかを学びます。
参考:https://ec.alc.co.jp/course/v4/
新出単語である”typical”の他に、会話の中でよく使われる”would like to~ (~したい)” や “try (試してみる)”の使い方も勉強になりますね^^
1日の学習は下記の見開き2ページ分です。
![]()
https://ec.alc.co.jp/course/v4/
そこまでボリュームが多いものではないですし、語彙数も限定されているのであまりハードルは高くないはず!和文も全文ついているので安心ですね。そして、 私が一番のポイントだと思っていることが、耳で聞いて学習できることなんです。これはリスニングの練習にもなりますし、耳さえ空いていればいつでも聞くことができるので、通勤電車の中や、ちょっとした隙間時間をぜひ有効に使っていただきたいんです。
メリットは?
★語彙力を強化することができる
→日常会話に必要な語彙ばかりを集めているので、「日常で困らない英語を身に付けたい!」「旅行に行った時に英語で話したい!」といった方達にとって効果的に学習ができる教材となっています。
★リスニングで語彙力が強化できる
→私個人的な意見ですが、リスニングの教材というのは、耳さえ空いていればいつでもどこでもできます。例えば、運転中とか、電車の移動中とか、お風呂に入りながらとか。英語学習が続かないのは、ほとんどの場合、うまく時間が作れないことだと思うんです。リスニングの教材をうまく使って、スキマ時間を活用することで、英語の勉強の習慣づけをしてほしいです。
★単語の意味だけでなくセンテンスで学べる
→新しく単語を覚える時に、日本語の意味だけ覚えてしまうと、直訳で間違った使い方をしてしまうことがあります。実際の会話の中の使用例を見ることができるのは、すごく良いポイントだと思います!
★日本語訳もついている
→日本語で全訳があるので、細かなニュアンスも理解することができますね。
デメリットは?
キクタン英会話には、特に大きな「デメリット」というものはなさそうですが、教材の内容と、金額という点から気になった点をまとめてみます。
教材の内容について言えば、キクタン英会話は、「話す力と語彙力の両方が身につく教材」とうたっていますが、ここでの「話す力」というのは、「会話で使われる表現に慣れる力」のことです。音源をリピートすることで、声を出す練習ができ、これは英会話のトレーニングになります。しかし、この教材だけで英語がペラペラになると思ってはいけません。この教材は、あくまで英会話の基礎学習のためのものです。実際に話せるようになるためには、これらの教材を通して学んだ基礎を応用できる力が必要になります!具体的には、実際にネイティブと英語で話す経験を積むことです。
みなさんは、この教材の金額が22,680円というのは、高いと思いますか? 一つの教材に2万円を出すのは、ちょっと勇気がいりますよね。ただし、その内容や他の英会話教材と比較した時に、2万円というのは決して高額ではないのではないかと思っています。キクタン英会話には、CD6枚、テスト用CD1枚、テキスト3冊、単語集1冊がついています。これらを3ヶ月で学ぶスタイルになっていますので、ひと月に換算すると7,560円という計算になります。ひと月7,560円で毎日の英語学習を効率的に行うことができるのは、随分お買い得なことだと思います。単語集を何冊も購入したり、その他リスニングのCDを何枚も買ったりするのであれば、キクタン英会話のみを1つ購入して学習してみるのもアリかなと思います^^
レベルに合わせて使うのがおすすめ!
アルク公式サイトによると、キクタン英会話のレベルは「英語入門」です。つまり、初級ということです。

この教材が語彙力の構築に焦点を当てているので、単語のレベルについてお話します。学習する単語は1680語で、アルクが定める基本語彙のLevel1~6までをモーラしています。Level1というのは、具体的には中学1年生で学習する単語です。Level6は高校中級レベルの単語だと思っていただければと思います。全て日常会話の中によく出てくる単語となります。
次の項目で、もう少しレベルについての具体的なお話をしますね。
キクタン英会話のレベルはどれくらい?
この教材を効率よく使うためには、少なくとも中学生で学習する文法や単語がわかるレベルが必要です。この教材自体は初級なのですが、語彙に焦点を当てているため、文法的な事項の説明がありません。文法事項がわからないと、どうしてその文が和訳のような意味になるのか理解するのが難しです。「文法なんていらないじゃん!」っていう初心者さんがたまにいらっしゃるんですが、文法事項がわからないと、英語を正しく理解できませんし、会話に必要な応用が効かなくなってしまいます。中学文法が不安、という方は、この教材と一緒に文法の参考書なども揃えておいた方が良いかもしれません。
英文の内容についていえば、最初は中学〜高校初級レベル程度の易しいものもので、教材が進むにつれて内容は難しくなっていきます。以下を参照していただければわかるように、あらゆるシーンに対応したコンテンツが入っているので、どんな時にも対応できる英語の力が身につきそうです!
https://ec.alc.co.jp/course/v4/
結論として、この教材をオススメしたいのは、少なくとも中学で学習する内容が理解できている方です。上記の英文をちょっと見て見て、「簡単すぎる!」と思った方にはオススメしませんが、それ以外のレベルの方にとっては、勉強になる事項が多いはずです!
学習目的はどんな人に向いてるの?
英語の学習目的として、以下のようなものをお持ちの方にオススメします!
✔︎語彙力をアップしたい
✔︎日常会話の基礎を身に付けたい
✔︎海外旅行で会話ができるようになりたい
✔︎英語を学習する習慣づけをしたい
✔︎なかなか机に向かう時間が取れない
おすすめの使い方
効率的な勉強の仕方は?
基本的には教材に書いてある通りに勉強を進めていただくのが、もっとも効率的かと思います。具体的にはこんな感じです!
1.単語を聞いて発音する
2.意味のかたまりを聞いて発音する
3.会話文を読んでみる
4.会話文を聞いて発音する
5.エクササイズで確認する
キクタン英会話をもっと活用する方法!
もしも余力があれば、上記の勉強法にプラスして、会話文をシャドーイングすることをオススメします。「シャドーイング(Shadowing)」は、英語を聞きながらそれを真似して発音する訓練のことで、聞こえてくる英文のすぐ後ろを影(shadow)のように追いかけるのがポイントです。
特に英語をスラスラ話せるようになりたい方は、シャドーイングは絶対にやるべきです。その理由として、シャドーイングをすると、
・リスニングのトレーニング
・アウトプットのトレーニング
の両方を効率的にこなすことができるからです。実際にやってみると結構難しいのですが、聞いた音をそのままアウトプットする練習を重ねることで、英語の発音やリズム、強弱などを身につける練習となります!英会話教室に通う前に、このトレーニングを毎日重ねておいた方が良いです。リスニング教材のネイティブの発音を真似することで、より伝わりやすい英語を身につけることができるからです。
シャドーイングの教材として適しているものは、「意味がしっかり理解できる文章」です。聞き取りが難しいと、実際に口に出すのはもっとハードルが高くになってしまいます。キクタン英会話の一度学習を終えたユニットのものは、シャドーイング教材としてもぴったりだと思います!せっかく購入するなら、それを最大限活用してみてくださいね!
まとめ
というわけで今回はキクタン英会話についてまとめました!
少なくとも中学生で学習する文法や単語がわかるレベルで、これからもっと語彙力やリスニング力を強化したい・自然な会話の中の英語を学びたい、という方はぜひ手にとってみてください!
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
キクタン英会話を使ってみました!