「ばらつき」とは、文字通り、一定ではなくばらばらしていることです。大辞泉によると、以下のように説明されています。
用例:「品質のばらつきをなくす」
②測定した数値などが不規則に分布すること。
用例:「数値にばらつきがみられる」
工業の世界では、
・品質のばらつき
・部品の寸法のばらつき
などのような場面で使われますね。
また、統計学で「ばらつき」と言ったら、データの差異のことです。
それぞれの場面での「ばらつき」を英語でどう表現したら良いのか、チェックしてみましょう♩
もくじ
品質の「ばらつき」を英語で?
ジーニアス和英辞典に掲載されている例文を引用します。「この製品は、品質にばらつきがある」という表現について、以下の4つの例文が掲載されていました。
These products vary in quality.
These products are different in quality.
These products are of uneven quality.
日本語に訳したとき、すべて同じ意味になりますが、それぞれ別の単語が使われています。
それぞれの単語についてもチェックしてみましょう。
variation
【名】
変化すること、変動、差異
“There are variations”で、「ばらつきがある」という意味になります。
vary
【動】
・異なる
・変わる、変化する
“vary”は動詞なので、”These products vary in quality.”となります。
“It varies.”で、「場合による」とか「特に決まっていない」とかいう意味にもなります!
different
【形】
・違う、異なる
“different” は「違う、異なる」という意味で知られています。”different in quality”で、「品質に違いがある」という意味になりますね。
「ばらつき」 = different ってすぐに結びつかないんですが、日本語の意味を噛み砕いてみると、意味することは同じだということがわかります。
uneven
【形】
・一様でない、むらのある
(むらのある演技)
・an uneven heartbeat
(不整脈)
一口に「品質のばらつき」と言っても、さまざまな表現方法があるんですね!
寸法の「ばらつき」を英語で?
寸法などがばらつく場合も、上記の品質とおなじ単語が使えそうです。
The dimensions vary.
These dimensions are different.
These dimensions are uneven.
また、私自身が英文を読んでいる中で、こんな表現もみたことがあります。
(ばらつきがある)
何回も言うようですが、さまざまな表現がありますので、その都度その原稿にもっとも適切な表現を当てはめてみてください!
統計の「ばらつき」を英語で?
統計のばらつきは、英語で“Statistical dispersion”と表現します。
“dispersion”は「ばらつき」を示していますが、”dispersion”の他にも、“variability”, “scatter”, “spread”などと表現することもできます。
英語版wikipediaによると、”Statistical dispersion”の定義は次のように述べられています。
(統計学では、ばらつき(dispersion、または variability, scatter, spreadとも呼ばれる)とは、ある分布が広がる範囲のことをいう。)
参考
統計の分野では、dispersionを使うのが一番一般的であるようです。
しかしながら、英語版wikipediaでは、”dispersion”の言い換えとして、そのほかの単語についても述べています。参考として、それぞれの単語の意味を、以下にまとめておきますね!
dispersion
【名】
[統計]ばらつき、散らばり
variability
【名】
変わりやすさ
scatter
【名】
まきちらすこと
spread
【名】
広まり、流布
まとめ
★工業の分野では、例として以下の単語を使うと良い♩
・variation
・vary
・different
・uneven
★統計の分野では、
ばらつき = dispersion
最後まで読んでいただきありがとうございました♩